「ななつのこ」と「魔法飛行」（共に創元推理文庫）を一気に読了。
これからの人生で、ずっと付き合っていくだろう作家さんと出会えた。
根っこに流れるメルヘンな雰囲気とか、キャラクタが生き生きしてるところとかが好き。ミステリという形態をとっていながら、そこには忌まわしい殺人事件もなく、大泥棒も出てこず、主人公駒子の周囲で起こる、ちょっと不思議なこと、を題材にした謎解きが軽妙で、思わず作品世界にはまり込む。俺の本選びのポイントの一つである、伏線のうまさも抜群で、短編集の形でありながら、最終話で全ての流れが収束するという構成の素晴らしさ。
いい本を紹介してくれた、友人ｑに感謝。
