ダーク・タワーⅡ

年明け1発目の書評はやはりこれから。


「地獄に堕ちた者にさえ、愛する心はある」

ダーク・タワー〈2〉運命の三人〈上〉 (新潮文庫)

ダーク・タワー〈2〉運命の三人〈上〉 (新潮文庫)


上下巻2分冊になった今回の新潮版。前巻のように、加筆があったという記述はなかったが、どうなんだろ。また比べ読みしてみよっかな。
この巻の見所はやはり、デッタとオデッタにつきる。スザンナの2つの人格である、非の打ち所のないセレブなオデッタと、凶悪な鬼女デッタ。デッタとオデッタが融合する過程を描いた、ローランド=ジャック・モートの後半部分から、2人のスザンナの対決シーンまでの一連のスピード感は本当に素晴らしい。次巻も楽しみ。