アテネ6

では中国戦。
民放は見る気がしないので、国営放送を録画。野球の試合で、善戦したと言われる1セット目の中盤までは見れなかったのが残念。
中国には大砲がいるわけでもないし、目を見張るようなすごいコンビバレーがあるわけでもない。でも、レシーブにしろアタックにしろ一つ一つのプレーが非常に高いレベルでまとまっていて、欠点が見つからない。個人的には日本の目指すバレーはここにあると考えている。
対してこの試合での日本は、いままでの迷いのある動きがなくなって、点数以上の善戦をしたとは思うけれど、それでも善戦どまりというのが日本の力をあらわしてる。
ただ、いくら止められようと、逃げずに思い切りアタックを打っていった大山は本当にすごいなーと思った。今大会を見る限りでは、大山は唯一世界に通用するアタッカーだと思う。
3セット20点目の縦のBにはシビれた。竹下・吉原のコンビも見納めかな。ちと寂しいな。


VS中国
0−3
20−25,22−25,20−25
サイドアタッカー
栗原(1セット目途中佐々木と交代、3セット目途中木村と交代)、大山、高橋
センターアタッカー
吉原、大友
セッター
竹下
リベロ
成田
控え
杉山、辻、大村


んじゃ総評。
体格やバネに秀でる外国人選手に対して、戦っていく上で武器になるのは、アタックも大事だけど、やはりカットやレシーブだと思う。セッターにきっちり返ったカットは何よりも優れた攻撃になりうる。特にサーブでドッカーンの男子*1とは違って、女子の場合は繋ぎで十分勝負が出来る。中国戦はかなりいいレシーブが出来てて、それが善戦に繋がった。ただ、今大会ではチャンボの処理といった基本的なプレーのミスが目立ち、腹立たしい思いをした場面がいくつもあった。
そして、基本的なプレーの底上げをしたうえで、栗原のサーブ*2、大山のアタックといった世界と戦える武器により磨きをかけて欲しい。
成田のレシーブ*3は確かにすごい。ただ俺の印象では、前も書いたけど、チャンボ処理のオーバーが下手すぎてレシーブのよさが台無し。もったいない。全部アンダーであげればいいのに。


確かに今大会は、次回北京大会での日本バレー完全復活に向けた前哨戦、という位置づけだったかもしれないけれど、おそらく最後の五輪となるはずの吉原にとって、そんな風に簡単には割り切れないよね。同じ年齢の人が、これだけがんばっているという事実は確実に俺の心に響きました。去就がはっきりしてないので気が早いかもしれないけど、お疲れ様。闘将の勇姿を忘れない。
・・・いや、引退しろって言ってるわけじゃないんよ、ほんとに。見れるものなら北京でメダルを獲った吉原の姿を目にしたい。

*1:俺にとって男子バレーがあまり魅力的ではない理由のひとつ。つまんない

*2:現在ランキング8位

*3:現在カット率1位