修羅の刻

ストーリーが原作をちょこっとはずれ、武蔵のオリジナル枝道へと。
必要ない。
「随分早い時間で裏柳生との決着つくんだな。こんな中途半端なところから武蔵編の2部始めるの?時間あわせ?」とも思ったものの、次回予告によると武蔵対宍戸梅軒がメインのようで(サブタイトル 烈風の鎖鎌)。原作では3ページで決着のついたエピソードをメインに持ってきてどうする?
んで、前回、期待したいと言った戦闘シーン。18時という放映時間帯においては、だいぶ規制がかかっとるんだろうなぁ、ってことで相変わらず。別に「血を見せろ〜」ってな話をしてるんじゃないよ。見せ場の一つであった「掌と拳で刀を叩き折る」シーンは、より迫力の劣る「かわして地面に叩きつけて折る」に変更。「雷」の「ヒジを逆に極めて、投げて、折り、空中でさかさまになった後頭部へローキック」は「折り」部分がうまく表現されてない。
誰かの日記に書いてたけど、この「修羅の刻」という作品は「修羅の門」を土台にした上での話だということにしみじみと同感(申し訳ない、urlとってなかったのでトラックバックせず)。「指穿」にしろ「雷」にしろ「門」での竹海戦や羽山戦があってこその演出。特に「雷」は見た目の派手さと「羽山悟は・・・・獅子だからだ」の名台詞を生んだ圓明流の技の中でも人気の高いもの。羽山戦を知ってるのと知らないとでは「雷」の印象が全く変わってしまう。次の武蔵戦での奥義「無空波」も、「門」の海堂戦での打と波のからくりを知らないでは、単なる打撃技になってしまわないかな、と一抹の不安が残る。
というか、こんなとこで知ったかしてても、ただのいやな奴やんな。ま、アニメ版「修羅の刻」をおもしろいと感じた方(で門を読んだことない方)は是非「門」も読むとよい。解説じじいがいろいろと技の説明をしてくれるので3倍楽しめる。
ま、いろいろ苦言を呈するのもこの作品を愛しているからこそ、ってなことで、次週も見ます。